母の愛で築かれた石塔
魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル)
江陵市旺山面大基里魯鄒山(ノチュサン)の麓には3,000基の石塔が立ち並ぶ壮大な景色が広がっている。
江陵(カンヌン)に住んでいたチャ・オクスン氏が平安に満ちた家庭を築くために祈りながら
25年をかけて自ら積み上げた石塔として知られている。
次第に口コミで広まって「魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル)」と呼ばれ、多くの人が訪れる観光スポットになった。
魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル)は1.2kmほど続く。
道が始まるところから複数の石塔が見えてくるが、
近隣の大基(テギ)里の住民が積み上げたものである。また、観光客が積み上げた小さな石塔も多くある。
チャ・オクスン氏が積み上げた石塔があるところまでは、渓谷に沿って鬱蒼とした森の道が続く。
森林浴を楽しみながら歩くのにうってつけのトレッキングスポットである。
森の道に沿って30分ほど歩くと、渓谷の脇にチャ・オクスン氏が自ら築いた3,000基の石塔が雄大な姿を現す。
森周辺の石を掘り出して積み上げたというので、なおさら驚きを隠せない。
チャ・オクスン氏が25年をかけて積み上げた3,000基の石塔
石塔には、村を襲う災いや病気などを防ぎ、福を呼び込むという呪術的な意味が込められている。.
チャ・オクスン氏は二人の息子を失い、夫が病気にかかるなど、家庭に不幸が続いたという。
失意のどん底に陥っていたある日、夢に山の神が現れ、
渓谷に3,000基の石塔を積み上げれば家庭に平和が訪れるという啓示を下した。
その後、チャ・オクスン氏は1986年から魯鄒山(ノチュサン)の麓にこもり、石塔を積み上げ始めた。
そして、2011年に66歳で亡くなるまでの25年間、3,000基の石塔を完成した。
チャ・オクスン氏が石塔を積み上げながら過ごした小屋も見ることができる。
石塔に込められている、すべての母親の切実な思いがしみじみと伝わってくる。
願いを込めて小さな石を乗せてみよう。
魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル)は、
2023年に韓国森林庁が選定した「歩きやすい森の道」第6位に選ばれるほど、多くの人に親しまれている。
魯鄒山(ノチュサン)の麓の渓谷に沿って、
家族に対する母親の深い愛情で積み上げた石塔が立ち並ぶ特別な森の道を歩いてみよう。
秋になると、紅葉に包まれた石塔が一層美しさを増す。
紅葉の季節の魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル)n
魯鄒山母情塔道(ノチュサン・モジョンタプキル) :
江陵市旺山面大基里1687-1