カンヌン(江陵)の味
旅行者みんなの味覚を魅了する
草堂豆腐の変身

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江陵といえば思い浮かぶのは海とコーヒー!しかし、本当の江陵を旅したいなら絶対に見逃せないハイライトがある。それは豆腐!しかも普通の豆腐ではなく、海水で作る草堂豆腐である。どれほど美味しいかというと、韓国の数ある豆腐の中でも最も名高いともいえる。その歴史を受け継いで、なんと500年もの伝統を誇っている。オーソドックスなスンドゥブから、今の感性を取り入れた目と舌を楽しませる豆腐デザートまで! 世界へ人々が喜ぶ、江陵で最もトレンディーな伝統、驚くべき草堂豆腐の味と魅力へようこそ。

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海辺に隣接する江陵草堂村は、朝鮮時代の文人兄妹である許筠(ホ・ギュン)と許蘭雪軒(ホ・ナンソルホン)が生まれた跡がある場所。草堂豆腐は、彼らの父であり文臣であった許曄(ホ・ヨプ)先生が、清らかな海水で豆腐を作り始めたことに由来する。彼の号が「草堂(草堂)」であったため、草堂豆腐と呼ばれるようになった。その後、草堂豆腐は江陵の伝統として定着し、現在も草堂村では毎朝、作りたての香ばしい豆腐の香りが広がっている。

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約500年の歳月の中で、ほとんどの豆腐料理店が製造方法を近代化してきたが、草堂村では今も釜で大豆の煮汁を煮て、手作業で豆腐を作る伝統的なやり方を続けている。

チャムポンスンドゥブ / スンドゥブ / モドゥブ(角豆腐)(左から時計回り)
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作りたての白くて温かいスンドゥブは、ふんわりとして柔らかい食感。味付け醤油と一緒にすくって食べるスンドゥブはあっさりしていて、朝食として人気がある。これよりもしっかりと固めたモドゥブ(角豆腐)は香ばしさがより深く各家庭に豆腐作りの秘訣やおかずも多彩。

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最近、草堂村で最も人気のある料理はチャムポンスンドゥブである。海辺で採れた新鮮な海産物で濃厚なチャンポンのスープを取り、麺の代わりにたっぷりのスンドゥブを入れて、さっぱりしながらも柔らかくピリ辛であっさりとした味わいが絶品の一品。

イチゴソルベ / 黒ごまジェラート / ヨモギジェラート / スンドゥブジェラート(左から時計回り)
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ピリ辛のチャムポンスンドゥブで食欲を満足させた後は、甘いデザートを楽しんでみるのはいかが? 草堂村には豆腐を使ったデザートカフェがずらりと並んでいる。その中でもスンドゥブジェラートは、草堂豆腐を使用したジェラートで口の中でとろけるようななめらかさが魅力的な一品である。他にもヨモギ、黒ごま、きな粉餅など多彩なフレーバーがあり、ピリッとした口の中をやさしく癒してくれる。
江陵草堂豆腐 オーシャンティラミス
江陵草堂豆腐 オーシャンドリンク
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豆腐がこんなにおしゃれでいいのだろうか。甘いティラミスと豆腐が出会った!「草堂豆腐ティラミス」は、しっとりとしたティラミスに草堂豆腐を加え、香ばしい味わいを引き立てたデザート。オリジナルをはじめとする様々なフレーバーの中で、「オーシャンティラミス」は海、砂、波の風景からインスピレーションを得て誕生した。「江陵草堂豆腐オーシャンドリンク」は、草堂豆腐そのものを冷たく甘く楽しめるデザート。まずはスンドゥブをすくってひと口、そして冷たいドリンクを味わってみると豆腐に対する先入観を覆す特別な一品になるに違いない。

草堂スンドゥブ大福
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外はもちもち、中はなめらかなスンドゥブ大福も大人気。もち米の生地の中に、草堂スンドゥブとプレミアムクリームチーズ、生クリームをたっぷり詰め込った。ひと口かじると、香ばしさが口いっぱいに広がる。
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旅の本当の魅力は、その地域ならではの「味」を発見することにある。江陵で味わう温かいスンドゥブは、見知らぬ旅人の心をほっと和ませ、感性あふれる豆腐デザートは、長く心に残る旅のひとときを与えてくれる。江陵の草堂村で、特別な旅の「味」を楽しもう。