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​－江陵市－江陵警察署－江陵消防署「緊急車両優先信号の運営に関する業務協約式」－

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20日(木)午後3時、江陵市は江陵警察署、江陵消防署とともに2021年知能型交通システム(ITS)基盤構築事業で構築された緊急車両優先信号システムの運営に関する業務協約を締結し、出動模擬訓練を実施した。

緊急車両優先信号システムは、江陵市全域の信号交差点をITS管制センターで制御・運営するシステムで、2026ITS世界会議の現地調査においてアジア太平洋事務局から高い評価を受けた。

このシステムは、救急車や消防車などの緊急車両が出動した場合、車両の位置をGPSで追跡して、出動ルート上にある交差点を緊急車両が通過するまで青信号にしておくものである。

江陵警察署、江原道消防本部、江陵消防署との協業を通じて、緊急対策室に通報が入り次第、緊急車両の出動端末機(MDT)に事故発生位置を転送し、最適な出動ルートを設定するとともに、ITS管制センターにて緊急車両が交差点を通過するまで信号をオンラインで制御するかたちになっている。

別途端末機の設置や操作の必要もなく、システム運営のため出動時間の遅延も発生しない。また、緊急車両を拡大・運営する際にも別途端末機を設置する必要がないため、コスト削減にも繋がる。以前は江陵市庁から江陵アートセンターまで13分を要していたが、緊急車両優先信号を適用してテストを行った結果、同区間の所要時間は5分8秒に短縮された。

システムの円滑な運営に向けて、江陵市では信号制御機・信号などの現場設備とセンターシステムを運営・管理する。また、緊急車両優先信号の運営に伴う信号制御および現場対応は江陵警察署が、緊急車両優先信号の活用による事故現場および病院への迅速な移動とゴールデンアワーの確保は江陵消防署が担うこととなる。

市の関係者は、「緊急車両優先信号システムの運営に向けた関連機関による協力システムの稼動は、2026ITS世界会議の成功的な開催とスマートな交通安全都市づくりに大きく役立つものと期待する」とした。

また、「緊急車両の出動により優先信号システムが作動した場合、一時的に車両待機時間が長くなるためドライバーの方々に不便を感じさせることもあると思うが、私たちの家族や隣人の命を救う気持ちで共に積極的に協力してほしい」と呼び掛けた。​